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3.12

『初恋』

三池崇史監督の映画を見ようと思って、『初恋』を見て、うん三池崇史の映画見たな、って感じでした。と、特段感じたことはないけれど、ベッキーが楽しそうで安心した。あと、やたらと人気な窪田正孝の魅力がほんとーーにわからず(スモーキー除く)、こいつが主演ってだけでだいぶテンション低めだったんですけど、意外と良くてびっくりした。
収まる気配のない邦画界の余命感動モノブームの中、こういうラブストーリーをぶっ込むのはなるほどなと思えたので、ここまでごちゃごちゃさせなくてもいいんじゃないの、そのごちゃごちゃ自体にはたいした面白味もないし、っていうか大森南朋要らなくないか。染谷君はどう頑張ってもヤクザに見えなくないか。あと、『イコライザー』でデンゼル・ワシントンのホームセンターが面白かったのはあれはデンゼル君が地味な従業員という設定だったからじゃないのか。
90年代に見てたら素直に興奮したかも知れないけど、今これを見ても「歌舞伎町もユルくなったのねー」と逆に安心してしまう。塩見三省演じるヤクザが律儀に東京オリンピックのピンバッジを付けてたのには爆笑した。しかし最後に窪田君がイヤホンで聴くのは沖縄民謡じゃないのか…とちょっとがっかり。