8.05
『透明人間』
さすがに令和にもなると「透明人間になったから女子の着替えを堂々とのぞき出来るぜげへへ」的な発想はアウトなんだなよかったよかったと、リー・ワネル監督『透明人間』。
妻を完全にコントロールしたがるソシオパス夫から逃げてきた主人公、しかし夫以外の男からも狂人認定され、彼女の抵抗むなしく精神病院へ…。目に見えない透明人間よりも現実の男の方が恐ろしいわ!というお話は今の時代のホラーっぽくて良かった。しかしあくまで「透明人間」というおバカなお題に対してこの映画はちょっと真面目過ぎたかもうちょっとライトでポップな感じがあってもよかったんじゃないかなとは思わなくもなかったが、ホラー映画として普通にドキドキしたりもした。ワンちゃんが最後まで元気で安心した。でもちょっと画面暗過ぎないか。あと研究室みたいなところの美術がちょっとダサくないか(見たことないけど『ソウ』のイメージ)。
結局この夫がこの妻にここまで固執した理由がイマイチわからなかったことと、あのスーツはどういう条件で可視化されるんだ?という微妙な謎が残った。