9.24
『行き止まりの世界に生まれて』
やんちゃなストリートキッズたちのドキュメンタリーかと思ってたら全然違った、ビン・リュー監督『行き止まりの世界に生まれて』。アメリカの闇に震えたりしつつも、個人的にかなり好きでした(その作品の中で生まれた赤ん坊が最終的にめっちゃ成長してる映画に弱い)。
2018年イリノイ州のデッドな町ロックフォード、そこで暮らすブラックとアル中とアジア系スケボー少年3人(うち一人が監督)を追ったドキュメンタリー。その閉塞した町や問題を抱えた家族からの息苦しさを唯一忘れられるものとしてのスケボーが泣ける。立ち入り禁止なんかガンガン無視して大いに滑り倒すといい。
監督が子どもの頃から仲間たちを撮影していた映像から、だんだんと歳をとって、大人になること、そこで発生する現実的な問題(仕事)、過去と現代の暴力(男性性)、最終的にそれらと向き合うしかないというビンくん(かわいい)の真摯な姿に胸アツ。みんな幸せになってほしい。
そしてラストカットのワンちゃん!これだけで監督と結婚したいと思った。