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8.29

『17歳の瞳に映る世界』

エリザ・ヒットマン監督『17歳の瞳に映る世界』、立川まで行ったな。
ペンシルベニアの冴えない町の女子高生が妊娠するも相手にも親にもそのことを告げられず同世代の同性の従姉妹とふたりで中絶できる病院のあるNYへ向かう。途中ちょっとした問題が発生するも映画自体はいたって地味、過剰に感情的になるわけでなく強いメッセージを伝えてくるわけでもないのに、見てるだけで辛いのなんの…。とりあえず、近所に理解してくれる従姉妹がいてよかったよ。
圧倒的に男性が不在の101分の中で辛うじて登場する義父&同級生&店長&バンドマン、みんなどこにでもいる彼女たちを守ろうとはしない人物、ましてや彼らが守ってくれるとも思ってもいない17歳の少女たち、この映画を見て日本の男性はどんなことを思うんやろうと久しぶりに純粋に気になった。
NYで優しくて親身になってくれる産婦人科がいて本当に本当に良かったと原題のシーンでは見ながら42歳も一緒に落涙してしまった。でもあのメガネ(絶妙な顔…)はクソキモいけどキスで済んでよかったね、あそこで17歳はレイプじゃなくてまだマシだったと思わなあかんのかね。そんなことはない。