1.28
『クライ・マッチョ』
だいぶ出遅れたけど、クリント・イーストウッド監督最新作『クライ・マッチョ』をようやく。詳しく調べたわけじゃないけど、91歳で映画の監督兼主演した人って歴史上他にいるのかしら。少なくとも私はここまでの老人が馬に乗ったり女とイチャついたりする映画は見たことないかも。お元気で何よりといえば何より。
しかし見終わったあとは本当に「今、自分は何を見たんだ…?」という困惑で胸いっぱい。隣のおばさんひとり客もめっちゃ首傾げてたから多分同じ気持ちだったんだと思う。変なものを見た。
手は震えすべての動きのスピードがだいぶスローなカウボーイイーストウッドがメキシコに行きやんちゃな若者と車であちこち、道中出会う動物や女たちはみんなイーストウッドのことが好きになって、途中トラブルが起こってもだいたい鶏が解決してくれる世界。おとぎ話みたいやなと思ったけど、こんなおとぎ話聞きたい子どもおるか…?
この不気味なほどの軽さの正体がまったくわからんし、そんなものはないのかもしれない。死者の日のメキシコに行きたい(でも本気で誘拐されそうな自分がイヤで行けない)。