6.05
『EUREKA』
青山真治監督作品『EUREKA』(00年)を21年ぶりに鑑賞。ということは21歳のときには東京で見たけど42歳の今は大阪で。その理由が親の介護で帰省中だからってのがまた年月を感じさせて泣けるね。
大学生の頃見た『EUREKA』は、そのすべてが新鮮で、「こんな映画見たことない!」と非常に興奮したことは強く覚えている。が、今回見直してマジで細部を全然覚えてなかった自分の記憶力を軽蔑した…。陽一郎さん、最後まで放って置かれたままだっけか…。
でも前回は、こんな凄い映画なんだから演出も物語も複雑な意味がいっぱい込められているに違いないと難しく考えようとしていた気がするが、今回改めて見て見て、こんなわかりにくいところがひとつもない、ピュアでシンプルな映画だったのかと結構動揺。やっぱり凄い映画だった。
前半はフリフリのスカート姿が多かった宮崎あおいが、後半ほとんどパンツスタイルになっていって、海岸のシーンで「『サッド・ヴァケイション』の時も思ったけどあおいちゃん脚長げーなー」とどうでもいいことを考えてたのに、ほんまいつの間にかぽろぽろ涙が流れてて、ちょっと笑った。
終映後若いカップルがおもしろかったと話していて、大阪にもまともな客がいるんだな…と一安心。