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10.01

『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』

見逃してる作品もいっぱいあって決していい観客ではないけれど久しぶりに新作が劇場公開されると聞けば(大阪では速攻で終りそうだったので…)いそいそと、アルノー・デプレシャン監督『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』
冒頭いきなりの暴走する車、あっという間に事故、と思ったら爆走するトラック、マジわけわからんけどテンションだけが無駄に上がる。やっぱトラックは胸熱よね。
その事故った老夫婦の子どもたちが大嫌いな弟と姉なんだけど、久しぶりに会った瞬間失神するほど嫌いって、お前らに一体何があった話聞くぞと言いたくなるくらい憎み合ってて、深刻なんだろうけどここまでくるとなんか笑える。また演じるマリオン・コティヤールとメルビル・プポーがふたりとも超嫌な奴に見えること見えること。でも最後までふたりの関係が正直なんなのかよくわからないんだけれど。
ブチ切れたり泣いたりラリったり芝居したり色々忙しなくしてるところに、突然病院のベッドに繋がれている父親が心電図を外しだして、超ホラー。怖いよ。あと、母親のペンダントの中身と、その行方もかなり怖い。
時間の流れも、過去の回想が本当なのか妄想なのかもよくわからないけどでもとりあえず集中して見てられる感じにほんのり他の監督の映画を思い出したりしながら、ああ過去の監督作もちゃんと見なければと反省した次第。
なんてね。こんなことを書いてる自分の家族も笑うしかないレベルで仲が悪く、親の葬式なんて今から想像しただけで恐ろし過ぎるからやめてほしい。