BLOG

11.05

『リュミエール』

監督作があることも知らなかった、ジャンヌ・モロー監督『リュミエール』(76年)を見に超久しぶりに恵比寿ガーデンプレイスに行ったら三越がなくなっていた(意外と好きだった)。
どんな映画か全然知らずタイトルからリュミエールの映画かななんて思っていたが、まさかここまで面白いとは!と嬉しい衝撃。冒頭の下品だけど上品な大人のガールズトークから哀しみのラストまで、かっこいい大人の女が撮ったかっこいい大人の女たちをニコニコしながら堪能させていただきました。私が生まれる前には既にこんなイケ散らかしてる映画が存在していたなんて、という感動。実は出演作を半分くらいしか見てないジャンヌ様、でもゴダール、アンゲロプロス、オリヴェイラに出てるんだからインテリなのは当然か。そりゃ劇中でも若い男から一方的に惚れられるのも納得。
自ら主演で女優を演じるジャンヌさま、傷心の女ともだち、後輩の女優や女優を目指す若い女。男だらけのはずの映画界で逞しい彼女たちの夢や現実に振り回されるのも楽しい。終始煮え切らない男たちに惹かれてしまうのも、女だから仕方ない。アラフィフのジャンヌ・モローの笑った顔が加賀まりこに似ていて、美人ってこういうことなのかと妙に納得。3本しか監督作がないのは残念、『思春期』(79年)見逃したの超痛いから再上映希望。
トンデモなアメリカ人俳優には笑ったけど、実際にこんな人がいたのだろか…。