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1.30

『RETURN TO REASON』

「いい加減洋画見るぞー!」と気合いを入れて『リターン・トゥ・リーズン』(23)を見に行くのが正解なのかはともかく。
20世紀アメリカとパリで活躍した前衛芸術家マン・レイの短編映画4本(4Kレストア版)に、ジム・ジャームッシュとカータ・ローガン(近年のジャームッシュ作品のプロデューサー)による音楽ユニット「SQURL(スクワール)」が音楽をつけた70分の作品。
マン・レイさんに関する知識もほとんどないまま、「ひとで」(28年)「エマク・バキア」(26年)「理性への回帰(リターン・トゥ・リーズン)」(23年)「サイコロ城の謎」(29年)を鑑賞。兎にも角にも「超かっこいー!!」とアホっぽい感想しか出てこないだけどマジで超かっこいいんだからしょうがない。ヒトデ史史上最高かっこよく撮られてるんじゃないかなこのヒトデ。羨ましい。
ぶっ飛んだ撮影はもちろん、光と影、文字のフォントやその動きもめちゃくちゃイケてて興奮。ほぼ100年後に作られてる最近の映画やアートの方がダサいってどういうことやねん。
もちろん「何故ヒトデなのか」とか「何故ストッキングらしきものを被った男女がサイコロ城でサイコロを振っているのか駄洒落なのか」などの意味は一切理解できなかったけど、絶対他の客も理解できてないやろうから無問題。
「スクワール」のギターももちろんかっこよくて、生バンドで聴かせろとは言わないからせめて爆音上映を猛烈に希望。これはただただ映像と音楽にまみれたい。