BLOG

2.21

『オーガスト・マイ・ヘブン』

工藤梨穂監督『オーガスト・マイ・ヘブン』、40分の作品ながら説明的な部分がほぼ皆無なので内容(人間関係)が理解できてるか甚だ疑問なのですが、それでも十分に面白かったんだからすごい。映画そのもののセンスとか編集のかっこよさとかが最近見てきた若手監督たちの日本映画とレベチ過ぎました。音楽もかっこよ。個人的には大好きなラシーン(日産)が久しぶりに見られて嬉しかったりもした。
スケボーで夜の街を駆け、車で海に向かう若い女ひとりと男ふたり。映画の動きが魅力的で、この若者たちもみんな艶っぽく、主人公が赤の他人になりすましてるというストーリー(多分)だけど、嘘と本当の境が溶けていくような青春映画。40分が短いと感じたけれどこの濃密さはこれくらいがいいのかな。
途中で出てくるトンネルが、よくこんな場所見つけたなと感心するような面白い場所で、そこを黙々とスケボーを滑る主演の村上由規乃の姿がずっと頭に残っている。