12.27
瀬川順一特集
だいぶ前のことになりますが、アテネフランセさんで開催された「没後30年記念特集上映 キャメラマン瀬川順一と日本ドキュメンタリー映画史」に通うつもりが結局2日しか参加できなかったのだが、それだけでも十分に大変面白かったのであった。今まで知らず知らずのうちに瀬川順一が撮影した映画を何本も見てきたけれど、今回初めて「瀬川順一」というキャメラマンの名前を意識してドキュメンタリー映画を見るという体験をした。
私が今回見たのは『ルーペ』(97年)これは伊勢真一監督が瀬川キャメラマンの軌跡を辿った作品、『風TheWind』(77年)これは「風」を撮った作品、『夜明け前の子どもたち』(68年)これは重度障害児が暮らす施設を記録した柳澤壽男監督作品、だけだけど、それ以外にも過去に見た土本典昭監督作品や松川八洲雄監督作品を思い出すに、こんな凄い人がいたってことだけでもビビるくらいに重要な存在、なうえに、『ルーペ』で被写体として映る瀬川氏のかっこいいことよ。若いときからめちゃくちゃイケメンやけど、個人的には歳をとってからの方が俄然いいです。これは目撃しとくべき。
今回見逃して痛かったは工場や寺や鉄を撮った案件系作品、でも最終日に開催された飯岡幸子、四宮秀俊、米倉伸という現役バリバリの人気キャメラマンたちのトークを聞いたら全作品通えばよかったと後悔先に立たず。
と思ったが来年一月末から大阪はシネヌーヴォさんでも特集上映が開催されるとのことなので、タイミングが合えばそっちでリベンジする予定。

