『メガロポリス』
私としたことがアダム・ドライバーの主演作を昨年公開時に見逃すなんて痛恨のミス、でも東京は名画座があるからいいよね〜と新文芸坐さんで、フランシス・フォード・コッポラ監督『メガロポリス』(24年)。でも久しぶりの筋トレ帰りで体はヘロヘロ、138分もあるし絶対寝るやろな…と思ってたけど、あまりのハイテンションなヘンテコ具合に逆にギンギンに。まあ絶対にIMAXで見た方がいいし見るべき映画なんだろうけど、新文芸坐さんのでかスクリーンで見上げるのもなかなかよかったよ。
近未来、アメリカ共和国の都市ニューローマは経済格差の拡大、分断…と問題が山積、それに対し新都市「メガロポリス」を開発しようとする天才建築家カティリナ(アダム)と利権に拘り反対する市長…という特に目新しくもない『ズートピア2』にも似た話がなんでこんなことになるのか。コッポラ監督はこの映画製作に自分のワイン農園を売ってまで製作費を作ったとか言うけど、富裕層の饗宴狂宴をここまで本気で出して作り上げたらそりゃカネもかかるやろと呆れながらも楽し過ぎた。やっぱり貧乏臭い映画なんか見てておもんない、処女とヤる権利は10億ドルで買わないと(その後の展開もギャグセンスあり過ぎで爆笑の連続)。
とにかく、映像的に変なことしかしてないし、展開的にも「時」がああだこうだイマイチ何言ってるかわからんねんけど、でも決してつまらなくはないこと、なんなら面白いし、こんなこと出来る映画監督他にはいないと思うんだけど、まあ誰もやらないよねとも納得もする。だからこれは唯一無二の映画だろうから見れてよかった。
ただ、物語の核となる男/女、父と娘、母と息子の関係の描き方が19世紀か!?ってくらい古臭いのは、これは私が無知なだけでシェイクスピアとかの引用なの?ただ監督がおじいだからなの??有識者求む。
しかしアダム・ドライバー、初めて見たときは若者向けのアメリカドラマで主人公のセフレ役だったのに、今やすっかり神みたいな役を演じるまでになっててさすがに感慨深いよ…。酒とクスリでラリってる芝居とどうしようもなく女好きの役を演じさせたらやっぱ最高。はんぺんボディも健在で安心した。

