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2.22

『HELP 復讐島』

予告を見たときから楽しみにしていた、サム・ライミ監督『HELP 復讐島』、期待を裏切らない面白さでテンション上がって最高。パワハラ上司と部下のオフィスでのやり取りから飛行機墜落の末無人島でふたりきりになるまでのスピードが早過ぎてもう爆笑。支配欲にまみれたバカ男を賢くて強い女がしばき倒す物語、ほんとヨルゴス・ランティモスとかこれ見てフェミニズム勉強した方がいいよ。
最近までラブコメや純愛映画の人気ヒロインだった気がするレイチェル・マクアダムスが、素敵に歳を重ねて(私のひとつ上)華麗に槍やナイフを振り回し、どこまで狂気か正気かわからないような地味なのか派手なのかわからない主人公を嬉々として演じ、血飛沫を浴びながら猪と格闘したり、黄色いゲロを男の顔にぶちまける姿を見てるだけでこちらまで笑顔に。
何も出来ないクソ上司の二代目若社長がどんどん追い詰められていき、でもどーしても見下していたはずの女性社員の世話になることが受け入れられず、見たことのない虫を貪るシーン、監督がこういう男に個人的な恨みでもあるのかなってくらいに情けなくて悲惨で爽快で素晴らしかった。その上さらに、個人的な趣味で中国史を勉強してたとき初めて「宦官」の存在を知ってすごいことするなあさすが中国人、と思ったのだが、さすがサム・ライミさま、この世で一番不要なものこと男のプライドを根本からへし折り完全に従属する存在=側近にするには去勢する(チンコを切る)のがベストという三千年以上前から存在する方法をここで持ってくるとは、予想外過ぎて大爆笑してしまった。
「嫌な奴とふたりきりで無人島生活」という今更過ぎるシュチュエーションでめちゃくちゃ今っぽい映画になるってすごいよな。色んな66歳がいるもんだ。