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6.28

MILLION DOLLAR BABY

クリント・イーストウッド監督の『ミリオンダラーベイビー』を見に新宿へ。

女性とボクシング、家族、身体…、色々考えどころのありそうな映画だなー、なんて身構えていた私が馬鹿だった。

もう、イーストウッドとヒラリー・スワンクが視線を交わす、ただそれだけの行為に涙が止まらない。なんでかわからんけど。

映画は、頭で考えて見るもんなんかじゃない、という当たり前のことに今更ながら改めて気付かされる。

常に見つめ合う2人、でも、それが不可能になった瞬間起こるドラマ。

ヒラリー・スワンクが車の中から見つめる少女が、クレジットによると監督の娘(孫?)だということ。

不幸なんだか幸福なんだかわからない、この映画を見つめる私は、間違いなく幸福です。

いやー、ほんまにすごかった!!(イーストウッドのギターも良し)

猛暑と戦い、変態オヤジと戦い、苦労して見ただけの価値は大いに有りです。

イーストウッドも、鈴木清順も、御高齢という事実をモノともせず、というか、御高齢だからこそ、ヒヨッコの私なんかをぶっ飛ばすようなすごい映画を作ることが可能なわけで、まだまだまだまだ新作を撮り続けて頂きたい。

ウェス・アンダーソンなんかじゃ、私の心はこれっぽちも揺さぶられず、ですわ。