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9.20

犬童監督はキスシーンがお好き

午後目が覚めた時の自分の顔のむくみっぷり&肌の荒れっぷりに驚愕するも、こんなに涼しくて曇りの日に外に出ないのはもったいないにゃーと思い、ぷらっと池袋へ行くも、途中で大雨にあってしまい、舌打ちを連打しながら雨宿りも兼ねて映画館へ入り、犬童一心監督『メゾン・ド・ヒミコ』を見る。

途中から「今時こんな映画に騙されるヤツおるんかよー」と思って見てたら、上映後の女子トイレで隣りの女性が号泣しててびっくりした…。いるみたいです。

うーむ…。色々細かいダメ出しはたくさんあるけど、いちいちする気にはならないのでとりあえず一言。「大島弓子には、本人以外誰もなれないんだよ」と。「大島弓子なめんなよ」と。以上。あ、また二言でしたね。

オダギリジョーの超人的なお尻の小ささと、オダギリジョーと西島秀俊サマのマニアにとっては完璧なツーショットシーンと、北村道子さんによる素敵な衣装を見たい方はどうぞ。その代わり、柴咲コウの中途半端なぶっりこ芝居に頑張って耐えましょう。

それにしても。

犬童監督ってのは、妙なバランスをとるのが上手いねぇ。

なんつーか、上手過ぎず下手過ぎず、お洒落過ぎずダサ過ぎず、甘過ぎずイタ過ぎず、知的過ぎずアホ過ぎず。YUKIと椎名林檎、もしくはミスチルと小沢健二(例が古めですんません)を「両方大好き!」って言うような女子が喜ぶツボをよくご存知。多分こういうのも才能の一つなんでしょうね。個人的には全く興味のない世界ですが。

『サヨナラCOLOR』との差は多分そこだな、と、今気付いた。