9.25
爆音短編
つづき
一抹の不安を抱えながら吉祥寺のバウズシアターへ行くと、ここ数日の爆音ナイトからは想像出来ないお客さんの数。しかもみんななぜかお洒落で若い。若干きょどる。
オールナイトのお目当ては、青山真治&佐向大&富永昌敬監督によるサーフ短編。この機会にしか見れないレアもの。
上映直前に「中原昌也氏も撮ったらしい」という噂を耳にし、かなり期待に胸躍らせるも、こちらは爆音のみだった。でも渋くてかっこよくて、さすがだった。
富永監督の短編。
タイトルからかなり笑わせられ、内容にも笑わせられ。が、深く感心させられる。カメラの動きとか、編集のリズムとかが、かなり頭の良い人なんだろうなー、という感じ(わかりにく過ぎ?)。欲を言えば、もうちょっと斉藤陽一郎の「顔」が見たかった。
佐向監督の短編。
失礼ながら、この監督の名前を初めて聞きました…。爆音サーフなんだから、爆音でサーフ、は正しい、と思った。
青山監督の短編。
いやー、参った。久々にびっくりした。
風車と焚火と海と炎。それだけで映画を成立させてしまい、しかもこんなにゾクゾクずるもの10分足らずの映像でやってのけるなんて。スゴ過ぎる、の一言。
こんな映画を撮る人が、なぜ「どこで撮ったんですか?」の質問に「氷川神社」と、わけのわからない返答(本気で)をするのか、人間って本当によくわかりません。
と、短編、特に青山監督の作品でお腹いっぱいになってしまい、2000円のチケットを買ったものの、30分程度劇場にいただけでそそくさ新宿に移動…。寝る心配も無用でした。