11.08
オタク道
吐いた唾は飲み込まない私は、昨日の日記通り映画オタクの道を全うすべく、こんな気持ちいい秋晴れの日にも関わらず、一人でそそくさアテネフランセのドイツ映画特集へ行って参りました。
超混みを予想して一時間前に劇場に行くも、意外と人がいなくて空回りのような安心したような。でも上映直前には床に座る人が出る程の混みようでしたけど。
そんな大人数(でもないか)の人たちが、白黒の無声映画をじーっと見ている状況がなんか面白かった。途中、窓の外から石焼き芋の声が聞こえてくるも、みんな揃いも揃って聞こえないフリしてて。変なのー、と思いつつ、自分もその一人か、なんて思いつつ。
って、そんなことはどうでもよくて。
本日はエルンスト・ルビッチ監督の『寵姫ズルムン』『デセプション』。
ルビッチと言えば、『陽気な巴里っ子』や『結婚哲学』のイメージだったので、それらとはだいぶ違う今日の2本にはびっくりした。(ルビッチの意外なかっこよさにもびっくり)
『寵姫ズルムン』はまだコメディ色があるものの、『デセプション』の大河ドラマ&悲し過ぎる結末っぷりには、「END」の文字が出た瞬間思わず「え!?」と声が出てしまいました…。
もちろん両方ともめちゃくちゃ面白かったんですけどね。特にラストシーンでサブイボ立ちまくり(扉から女性がいっぱいでてくるところとか!)。1920年にこんな映画が出来てしまっていたことを、最新作で日本映画の進化のカタチを表現した、と断言しているY監督はご存知なんでしょうかね、なんて余計な心配したりして。
それにしても。
この時代から「エロ親父」ってもののステレオタイプが現代までほとんど変わっていないことに改めて驚く。男って本当に進化しない生き物なんですね~。なんちゃって~。