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11.09

映画はしご

みんな私のことをテキトーでいい加減な人間だと思ってるでしょ?それが意外や意外、義理の為なら時間と金を惜しまなかったりするんですよ、これが。

なので、知り合いが出ているから、という理由だけで、真っ昼間から東中野へ行って、『不良少年(←ヤンキー、と読む)の夢』(花堂純次監督)を見に行ったりなんかしちゃう。

私のアンテナ的にアウトオブ眼中な映画で、正直、見る直前まで「2時間もあるのかー」なんてちょっと憂鬱(失礼)になってたのだけれど、これがまた意外や意外(失礼失礼)、案外しっかりきっちり作られてて。最後まで退屈せずに見れてしまいました。

内容は、ドラマにもなってるほど有名な話らしく、見てても先の展開がどーのこーのってわけじゃないけど、とにかく主演の松山ケンイチ君が頑張っているのと、撮影の佐々木原保志さん(私が生まれて初めて名前を意識したカメラマン)が良いのとで。監督には、もうちょっと細かい部分の演出に頭を使って欲しかったなー、って不満が残ったけれど、大切なポイントは外してない感はあり。

尾崎の歌をバックに、意外な掘り出し物だわ、とちょっと嬉しくなりました。

その後新宿に移動して、次は何を見ようかにゃーとぼーっと歩いていると、『不良少年…』に出演している知り合いとばったり出くわす。変なの。

で、ぼーっと考えた結果、リドリー・スコットの『ドミノ』に決定。

この監督の前作『マイ・ボディーガード』を見た時に「こいつただのSなんじゃねーの!?」と抱いた不信感が今回で確信になりました。ムダに人傷つき過ぎ。

やってることも前作の延長で、やりたい放題カメラ動かしまくって編集しまくって。それが不快じゃないから不思議。

内容も、10分に1回くらい冗談なんだか本気なんだかわからないようなネタがゴロゴロ。でも多分監督は本気。それが嘲笑にならないから不思議。個人的にはNYで見て以来の、アメリカの馬鹿TV番組「ジェリー」(!)が登場したことが一番嬉しかったけど…。あと、やっぱりクリストファー・ウォーケンが出てるとスパイク・ジョーンズのPVを思い出して、可愛く見えてしょうがない。

いや、色んなこと本当にマジメに考えないと作れない映画だな、と思ったし、とても良かったと思います。ミッキー・ロークも素敵。が、ちょっと長過ぎ。途中のエピソード2・3個は削っても良かったんじゃないかい?

しかし、実存するドミノが本当に某俳優の娘だという逸話にはちょっと涙。