ラスト!
人の多い場所は苦手なので、土日祝のフィルムセンターには行かない主義だったのですが、西島サマが「怪奇映画以外の中川信夫も面白い!」と仰っていたのを聞いてどうしても見たくなり、早起きして行ってみる。私の主義なんてそんなもんです。
いざ行ってみるとびっくりするくらい人少なし。なぜ?入場料300円アップがそんなにキツいの??
もー、みんなタバコ一日我慢くらいして見ようよ。今日で終わりやけど。
私的初の中川監督恋愛映画『さすらいの旅路』。
とりあえず、主演の若山セツ子の可愛さに86分間やられっぱなし。とにかく、可愛い。着物姿も洋服姿も素敵。演じてる「耐えまくる女」が、彼女のおかげで貧相には見えず、救われる(内容的には有り得ないんですけどね、こんな女性像…)。
途中、観光映画みたいになっちゃってちょっとしんどい部分もあったけれど、それでも、アパートの窓越しのシーン、繰り返される高架下(?)のシーンなど、感心するしかない部分も多々あり。友だちの背中だけで、なぜあんなに切ないのか!そして、コッコッコッコッコケッコ~。
二本目も初めての喜劇『思春の泉(草を刈る娘)』。
牧歌的な始まり方で、この調子で映画が進むのかと思いきや、突然のお色気シーン。かなりびびった。
そして、またも主演の左幸子の可愛さにノックアウト。若々しいってことが馬鹿っぽいってことに繋がらない魅力。うっとり。
私には「結論、エロと笑いがあればオールオッケー!」と受け取れた映画も、一緒に見ていた友だち曰く、アメリカの西部劇を意識した、とても志の高い作品らしいです…。読み取りきれず無念。
劇場に、前々から気になっていたおじいちゃんが来てた。思い切って話しかけようかと思ったけど、痴女と思われたらいややな、と、自制した。フィルムセンター以外でもよく見かけるし、絶対素人じゃないと思うのよ。誰やろう??
フィルメックスも終わり、今年の大きな映画のイベントはもうないか~、と思っていたら、いつのまにか12月目前なんですね…。