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12.08

いまさら韓国

二日酔いの頭を抱え、なんとかフィルムセンターへ這って行く。なんでそんなまでして行くのか、という質問は禁止。

上映前に、監督(ユ・ヒョンモク)のご好意により突然の舞台挨拶。

60年前に勉強されたという流暢な日本語で、『殉教者』について丁寧に話される。

ところどころ聞き取れない箇所があったものの、お話をしている監督の姿を眺めてるだけで幸福になった。この瞬間この場所にいる私は本当に恵まれてるんだろうなー、なんて思いつつ、監督のサービス精神により質疑応答タイムまで飛び出して、ちょっと焦っている司会の岡田さんを眺めるのもまたよろし。

で、『殉教者』。

後日談が色々ある作品らしいが、カタログを未購入のため(明日買います…)ほとんど予備知識なく。内戦中の北で12人の(南の)牧師が殺された、という事件を巡るお話。

前半は、一つの部屋で繰り広げられるサスペンス的な盛り上がりにドキドキしまくるも、後半は、ひたすら金振奎という役者さんに釘付け。凄過ぎて何も言えず。いやー、世界にはこんな人がいたんですねぇ、ほんとに。教会での演説のシーンなんて、これでこの人が本当は神父じゃないなんて詐欺だ!と思ってしまったほど。かなり一見の価値有りです。

あと、全てのシーンのセットと細かい部分の演出にもひたすら感心感服。「やっぱり映画はこうじゃなきゃねー」と改めて感じた。手を抜くなんて、有り得ちゃいけませぬ。

伊東屋にて、ぽち袋を購入。素敵な叔母を気取るのも楽じゃないっす…。