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12.12

食べてはみたが…

食わず嫌いは趣味じゃないので、とりあえず食ってみるかと『春の雪』(行定勲監督)なんかを見に行く。仕事でもないのに。偉いっしょ。

いやー、始まって数分で感じる、画面全体に漂う「とってつけた感」と見事なまでのペラペラ感。ある意味感心。

キレイな場所や衣装で、音楽も照明も撮影(リー・ビンビンよ!!)も悪くないのに。文芸作品をやるなら勉強し甲斐もあったろうに(大楠道代と若尾文子を出演させておいて!!)。

まあまず主演の2人がねぇ…。妻ちゃん(妻夫木聡)なんて、三島由紀夫の小説に最も出てこなさそうなタイプの男の子なのに。可哀相なくらいキャラにハマってない。竹内結子は(どんなに頑張ってもこの女優の魅力がわからない…)とりあえず、もうちょっと着物の着方とか身体の動きくらい勉強しようよ、と。2時間強、ひたすらこの2人を見るのは結構疲れたっす…。もっとミッチーが見たかった。

『世界の中心で愛を叫ぶ』の時は、物語自体のペッラペラ感と監督の力量がうまい具合に働いて、そんなに悪くはなかったんですが(『GO!』も然り)、さすがに今回はどこを何を褒めていいかわからず。行定さんが何を根拠にこの作品を「日本映画の進化した一つのカタチ」と仰ったのか、まじで聞きたーい。

新宿にて、我ながらびっくりするくらいの衝動買いの連打!私ってすごいかも!!