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12.21

韓国再開

小休止していたフィルムセンターのユ・ヒョンモク監督特集へ再び。

評判を聞いて楽しみにしていた『誤発弾』。朝鮮戦争後の韓国社会に生きる人々の物語。

「芸術映画」として評価された、とカタログには書いてあったが、こんな内容の映画が1961年の韓国で撮られたことにものすごいショックを受ける。内容というか、その世界というか。カメラマンが金學成という事実もすごい(山形映画祭でこの人についてのドキュメンタリーを見たのです)。貧困と戦争と朝鮮と韓国とアメリカと日本。むー、と唸るしか今の私にはできないっす。

もちろん、音の使い方とか、アパートの部屋のシーンの美しさは、ただそれだけで十分に素晴らしいものでしたさ。

それにしても、本当にその作品によって全く異なる雰囲気を作ってしまう監督。今まで見たもの全て同じ監督の映画とは信じ難い。あんな優しそうなおじいちゃんに見えて、こんなにすごい人だったのね…。

帰りに立ち寄った本屋さんの来年の手帳コーナーで、「人生を変える手帳」とか「運命を決める手帳」なるものが流行っていることを知る。

手帳ひとつに影響受ける人生を生きている人に会ってみたいんですけど。