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1.12

『世界は彼女のためにある』

完治しない風邪を抱えて(歳のせい?タバコのせい??)、東中野へリベンジ。保坂大輔監督の『世界は彼女のためにある』を見に行く。

保坂監督、実は大学時代の先輩なのだ。たまーにしかお会いしないけど、会えば必ず私を大爆笑させてくれる凄い人。なぜか私の名前に「氏」をつけて呼ぶ人。

そんな保坂さんのキャラを知りつつ、劇場公開第1回監督作品ともなるとさすがにちょっとは格好つけるのかな、と予想するも…。

尊敬する程のロマンティックさと呆れる程のやんちゃさと怖い程の冷静さが健在。おもしろーい。

めちゃくちゃなこと(宇宙人やらタイムマシーンやら)と大真面目なこと(愛やら正義やら)の振り幅のでかさが半端じゃない。ぎりぎり過ぎるバランス。でも決して不安を感じさせない。保坂さんやるなぁ、と見ながらニヤニヤしてしまいました。

単純に、ロケ地の良さとか細かいことへの配慮(津田寛治の衣装とか)からだけでも、良い映画だということは伝わる。

が、ただひとつ。ひとつだけ異論反論オブジェクションが。

ヒロインの女子校生(布瀬谷香。YUKI似)がレイプされるシーンの必然性がわからない。その前のシーンで既に必死で主人公(坂ノ下博樹)を探しているのに、傷つくことによって坂ノ下に会いたいという気持ちが更に増す、という心理変化は必要ない気が。

女性が自暴自棄になるほど傷つく=レイプ、という思考はそう簡単には成り立たないと私は思うんですがね。

東中野での上映(レイトショー)は金曜までですが、下北沢トリウッドではしばらく上映中だそうです。みなさんお時間があれば是非。

公式HPもチェキ。→http://www.biotide-films.com/sekakano

夜中、友人から、どう考えても私を苦しめることが目的としか思えない自慢話を聞かされる。あまりの羨ましさに地団駄を踏む。