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1.14

映画はしご初め

頑張って早起きして(9時)、フィルムセンターに成瀬巳喜男監督の『夜ごとの夢』を見に行く。

この作品、以前に見たことがあると思い込んでいたら初見だった。びがーん(gojo語)。多分小津安二郎の『その夜の妻』とごっちゃになってたと思われる。夜しか同じじゃないけど。

相変わらず、切ない男と女の物語。小学生くらいの男の子が劇場にいたんだけど、こんなの見ちゃって大丈夫かしらと心配になりました。ホステスとヒモ男の悲し過ぎるラスト。私にも理解しきれてるのか微妙だというのに。

本日の演奏は谷川賢作さん。ピアノとピアニカと無音。すっごい良かったけど、やっぱり5日のバンド演奏聴きたかったー!

それにしても、なぜ斉藤達雄は見てるだけで泣けるのだろう。

大雨降る中うねるくせ毛を抱えつつ新宿に移動し、『キング・コング』に挑む。3時間10分でっせ。

ピーター・ジャクソン監督、高校時代に変な映画マニアの親友(現在消息不明。頼むから生きててくれ!)に無理矢理『ブレインデッド』を見せられた時はまさかアカデミー賞受賞監督になるなんて想像もしなかったのに。先見の明なし。

で、映画は、そんなに悪くはなく、『ロード・オブ・ザ・リング』よりは監督が好きなことやってる感じでなかなか笑えた。観客に不快感しか与えない虫のシーン長過ぎ、とか、恐竜とゴリラの戦いしつこ過ぎ、とか、主人公のキャラ人非人過ぎ、とか、先住民の描き方おもろいけどエグ過ぎ、とか。グッとくるシーンも幾つかあり。ラストは泣かされた。だがやはり190分は長過ぎた。疲れた。

それはそうと、不思議なことに、3時間も見てると本当にキング・コングがかっこ良く見えてくるのですよ。クールで優しく情熱的な彼。余裕で付き合えますね。エイドリアン・ブロディ負けてました。

久しぶりに見たナオミ・ワッツは美しかったー。やっぱり白肌&金髪&ブルーアイに勝るものなしですね。

3時間も経ちゃあやむだろうと思っていた雨は、どしゃぶりのままだった。ムカついたので酒を飲む。