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1.19

春よ来い

天気が良いので散歩がてら表参道へ行って映画でも、の前に、一通りのショップで春物をチェック。miumiu(ドット柄シリーズ!)とキャシャレル(全部!!)の新作を超マストバイリストに入れる。激かわ。よっぽど今買ってしまおうか、と思ったが、まだ1回も着てない冬服たちのことを思い出して必死で自制。頑張ったー。

で、イメージフォーラムにて『愛してよ』(福岡芳穂監督。今回初めて知った…)を見る。

面白い。面白い、んだけどね、最近、ハッピーエンドの映画を素直に受け入れられなくなってる汚れた心の私。なので、ラストの展開に少々不満を感じるも、よくよく考えて、やっぱりこの終わり方で良かったんだと思い直す。

久しぶりに「よく出来た脚本だな」なんて生意気なこと(←今更)を感じながら見ました。特に、是枝監督の『誰も知らない』(実は超苦手)ではただ「無責任」の一言で済まされてた最低な母親という存在の描かれ方がよろしかった。すごくあっさりわかりやすく、でも細かく。

小学生の息子が、母親と別の女性の違いを実感するポイントが仕事をしてる時の表情ってのもなんか好感が持てた。

見ながら、主人公の少年(塩顕治)のお芝居がすごく独特やな、と感じたのだが、後でパンフレットを読んで納得。撮影中、彼は殆ど脚本を読まされてないそうな(でも彼が発した台詞は殆ど脚本通りだったそうな)。だからあんなに意図してるんだかしてないんだかわからない間の取り方だったのか。

キッズモデルの撮影シーンは、監督の優しさということで。松岡俊介が板尾創治にそっくりでびっくりした。西田尚美はやっぱりショートヘアの方が好き。

今時のシングルマザーと息子の物語、という括りで片付けるには勿体ない作品でした。

でも、この映画を見てつくづく感じたのは、コテコテのホラー映画以外で、幽霊を主要キャラにすることの難しさ。今回も、悪くはないんだけど、あまりに幽霊の存在に意味があり過ぎて、それだけで説明過多な感じがして勿体なかった。