松竹デー
そりゃ1回目の上映時間が12時からなら客層の高年齢化も進むよ、とぶつくさ文句を言いながらも、頑張って早起きしてフィルムセンター(←色が変わるのが嬉しくて今更リンクしてみる)の「松竹映画探索1960−70年代」に足を運ぶ。
一本目は瀬川昌治監督の『瀬戸はよいとこ 花嫁観光船』。この監督の名前を今まで知らなかったのだけれど、とある方から「絶対見るべし!」とのアドバイスを頂いたので見てみる。
いやあ、もう、なんと言うか。面白い、としか言いようがない面白さ。フランキー堺と朝丘雪路の掛け合い、財津一郎の演技、ミヤコ蝶々のかっこ良さ(上方やね、やっぱり)、この時代の喜劇には必須のエロさ(ロビーで見かけた親御さんと来ていた中学生くらいの男子のことがちょっと心配になったけど…)。めっちゃ笑えるのに、仲直りする阿波踊りのシーンがめちゃくちゃかっこよくてドキッとしまくった。隣りの席で爆睡してた女性を「ちょっと!面白いから見た方がいいでよ!!」と起こしてやろうかと思ったほど。この面白さに免じて、映写ミスも許そう。
可能な限り瀬川監督の作品を見る、という項目を今年の目標に追加。
二本目は満友敬司監督の『俺は田舎のプレスリー』。この監督も知らないなあ、と思っていたら、これしか監督作がない人だそうな。
公開当時、某元東大総長さんが大絶賛していたという情報くらいしか知らずに見る。
ゆるーいテンポで進んでいく田舎のドタバタコメディか、と思っていたら、結構過激な内容でびっくりした。カルーセル麻紀きれい!吉幾三の歌、私やっぱり好きかも!!
音楽が渋谷毅だったのも驚いた(調べてみたら結構映画音楽やってはるのね)。先生とお兄ちゃんがお酒を飲むシーンのピアノにはしびれたー。
この時代の松竹映画の富士山マークは可愛くてよろしい。