BLOG

2.07

10年でもいいよ

唯野未歩子に、女優として大きな関心がある方ではないのだけれど、監督作には興味があったので、『三年身籠る』を見に新宿へ行く。

とりあえず、映画を見る前から「妊婦」をネタに映画を撮った時点で監督の勝ちやなあとは思ってた。だって、妊婦の身体って明らかにカタチとして可笑しくない?お腹だけが異常に出てるって、可愛いような怖いような、もっといじられてもいいはずなのに、なぜか神秘だとか母性だとか、つまらない言葉で片付けられがちで前々から不満だったのだ。妊婦の映画って、シュワちゃんの『ジュニア』くらいしか好きじゃないし。

で、映画を見てみて、その不満は見事解消されました。監督大勝利(これは監督が女性だから出来たわけじゃなく、男性監督が出来なかっただけだと思うが)。ひたすら、妊婦が切なく気持ち悪い。全然美しくないけれど、笑えるし泣ける(それはこの映画に出てくる女性全員に共通してることだけど)。

主演がオセロの中島知子ってのは、正直不安だったのだが、これがまたよろしかった。現実的なんだか浮世離れしてるんだかよくわからない不気味な笑顔。夫役の西島秀俊サマについては、いい加減自粛しますが、勿論良かった。かっこ良過ぎるはうま過ぎるはでだんだんムカついてきた。それと、初めて見る塩見三省のチャラ男(&オカマ)キャラもかなり良い。なので、私のポジションはサッカーボール希望で。

まあ、妊婦が主役だけれど、つまりは父親をめぐる物語で、「ファザコンについての話」という一言で片付けられなくもないけれど、それでも十分面白かったから良し。珍しく、後半ぐずぐず感のない映画(最後のオチにはびっくりした)。

そしてやっぱり改めて、みなさん、持つべきものはMacに詳しく優しい友だちですよ~。

私が、自分の書いた過去の記事を探すのが面倒、とぼやいていたら、いつのまにやらサーチ機能が!

さて、タイトルの意味はなにでしょう。