文化映画体験
丁度一年程前のフィルムセンターでの「フィルムは記録する」という特集で、生まれて初めて科学映画というものに出会い、相当な衝撃を受け、それ以来もっと見たいなーと思っていたのだがなかなか見れる機会がなく今に至る。が、今回の「ドイツ・オーストリア特集」の『ウーファ社文化映画』では、ドイツの科学映画に触れられるということで、嬉々として今日も元気に京橋へ(その前に、バーニーズ銀座店でなんとか姉の誕生日プレゼントをゲット。いつのまにか自分用のバッグを2つもゲット。なんで??)。
計10個の短編、合計して113分。どれもこれも面白くて興味深くて勉強になって、かなり楽しかった。
スズメバチが実は食通だということが知れたり、植物の信じられないような動き(?)が見れたり、大好きなフクロウがいっぱい見れたり(カメラマンの苦労もね)。1920~30年代の作品だけど、十分現代の子どもが見ても楽しめそうで(ということは私は子どもなのか?)。
動物や植物を解説する作品の、ナレーション(日本語)がナレーション然としてて良かった。今のTVのそういうドキュメンタリーのナレーションて、変に擬人化されてて気持ち悪くて好きじゃない。
その10本の中で一番心ときめいたのは、『鋼鉄交響楽』!
鉄が作られる過程と、鉄になってからのカタチを、ひたすらかっこいい映像と編集と音楽だけで見せられたのには痺れた。「交響楽」の意味が、始めはわからなかったけど、映画を見て納得。なんかね、交響楽なのよ、映画が。って、意味全然わからんでしょ。だから一度見てみるべし。
『みんな泳げ!』も可愛かったなあ。ひたすらドイツ人が泳いでた。『眠れ!』とか『笑え!』バージョン、誰か撮ればいいのに。
と、面白い映画を見て浮かれるのも束の間。たった今、唇に熱の花が出来てることに気付いてかなりブルー…。