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2.12

つづき

訂正。メイキング、の前に、青山監督と阿部和重氏によるトークショー。

お話の中で、お二人とも「ドキュメンタリーを撮ることは、限られた予算でフィクションを撮る時の即興的な演出力を鍛えるためにも大変意義のあることだ」と力説。納得。(もちろんドキュメンタリーとフィクションを明確に区分けは出来ないけれど、という前提で)

トークが終わり、メイキングが上映される前に、青山監督が「とにかく編集が素晴らしい作品です」と仰っていて、えらい限定的な褒め方やなあとちょっと不思議に思ったのだが、作品を見て納得。

映っている映像もとても良かったのだけれど、それ以上に、編集のリズムというかテンポが、これが長編第一作目だとは思えない上手さ。やっぱり映画を見てる人は違うもんかね、と深く感心。

作品に対しては、メイキングというもの自体をあまり見たことがないので他のものと比較してあーだこーだとは言えないんですが、「映画が作られている現場」という意味で、めちゃくちゃ見所のある90分でした。特に最初のしつこいまでのNG!!すごいです。

そして何より、この作品により発覚した衝撃の事実は、青山監督の撮影中のファッションはトリュフォー並におしゃれ、ということでした。

いや、そういう意味じゃなくても、こんなに映画監督がかっこ良く見えるメイキングはめずらしいんじゃないかしら。結構マジで痺れます。

それにしても、億万長者になれるわけでもないのに、あんなに大変そうな撮影をしてまで作品を作ろうとする映画人たちは、やっぱりみんな狂ってる、と、メイキングを見て改めて思った。全てのシーンで手間かかり過ぎ。みんな頑張り過ぎ。ワシには無理。

メイキング後は『Helpless』の上映、だったのだが、劇場内が乾燥し過ぎで、目薬をさしてもさしても3秒もあけてられない程目が痛くなったので、途中で退場。そのままおとなしく帰るつもりが、監督のご好意でまたもど厚かましく打ち上げの席に参加。

監督と、本編もメイキングも一度も見ていないという出演者の中原昌也さんと、阿部和重さんご夫妻(ペアルックが眩しかった…)と、その他数人の立派な大人に囲まれて朝まで飲んだくれる。みんなノリ良過ぎ。その中にすごく元気なおじさんがいらしたので、私の得意技「初対面の年上の方にタメ口」を披露したのだが、解散する際に渡部直己さんだと知って3センチ程浮く。