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2.14

マキノ体験?

暖かいですなあ。ちょっと嬉しいけど、このまま春に来られても困りもの(まだ未着用の冬服が…)。

そんなアウトドア日和にも映画を見るくらいしかやりたいことが思い浮かばない私。行こう行こうと思っていたのに行きそびれていた新文芸坐でのマキノ雅弘監督特集へやっと足を運ぶ。

本日はヤクザもの二本立て。

一本目は『昭和残侠伝 死んで貰います』。

いやあ、もう、高倉健さまがかっこ良し。やっと、ある世代の人たちが健さまに夢中なワケがわかった。クールでシャイで人情深いヤクザ男なんて、素敵です。主題歌を唄うぎこちない声も素敵(やや低音過ぎ)。そして藤純子キレイ過ぎ(笑顔がやや上戸彩)。役者はほんまに昭和の人の方が良いのはなんでやろう??

映画自体も、超シンプルな「出会い!再会!別れ!」という構成なのに、ちゃんと感動出来て見ててドキドキした。面白かった。今の映画では滅多に感じられない感覚。この違いは何なんだろう、とぼんやり考える。あくまでぼんやり。

お次は二本目、の休憩の間に、喫煙所にて隣りに座ってたおじいちゃんに高倉健の魅力について語られる。あまりの熱弁に、トイレに行くタイミングを逃す。頻尿の私にはかなりの痛手。

気を取り直して、『昭和残侠伝 唐獅子仁義』。

一本目とほとんど同じ役者&ストーリー。が、これもまたやっぱり面白く。志村喬にしびれる。敵のヤクザが全員ハーフ顔だったのはかなりの謎。

いや、ちゃんと映画について話したいのですが、さすがに「おい!」って突っ込みたくなる程のフィルムの状態の悪さで(二本とも)、あらゆる場面で映像飛び過ぎて、かなり斬新な編集方法の映画みたいになってたのよ…。

まあそれだけ色んな映画館を回ったフィルムってことなんでしょうけど、これじゃあちゃんと見たと言えないなと思ってしまったのでした。無念。

それにしても、「刺青・血しぶき・日本刀」の三点セットが妙に懐かしいのはなぜかしらん…。