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3.03

銀座→京橋(同じか)

どこまでも庶民派志向の私は、シネスイッチ銀座の金曜女性900円サービスを利用して、ヴィム・ヴェンダース監督の『アメリカ、家族のいる風景』を。(原題『DON’T COME KNOCKING』のままでよくない?)

ヴェンダース監督、『ランド・オブ・プレンティ』で久々痺れたからかなり期待に胸を膨らませて見るも…。……いや、監督は全然悪くないっす。私が全部悪いんっす。なぜなら、映画の9割を占める「父と子の関係」という物語のテーマが、私がこの世で最も興味が無い/想像力がわかないもののため、お話に乗れないことこの上なくて…。ごめん。

もちろん、サム・シェパードの脚本が良くできていることや、ジェシカ・ラングのお芝居が素晴らしいことはわかるんですがね。あ、でも前半はちょっと遅々とし過ぎかな。ちょっと疲れた。それと、久々に見たティム・ロスはやっぱりあんまり面白くない役者だった。相変わらず音楽はかっこ良し。

なので、こんな観客でヴェンダースさんごめんなさい、と思いつつ、監督の最近の主演女優の選び方はあまりにも個人的な好みがバレ過ぎで、それはどうかとも思った次第。

その後京橋に移動して、フィルムセンターの「松竹映画探索」にて、瀬川昌治監督の『喜劇 逆転旅行』を見る。ロビーで監督をチラ見する。

もう、始まった瞬間、フランキー堺の頭から顎にかけての完璧な四角いフォルムと、芝居(掛け合い)のリズムにやられる。役者の身体能力をフルに使った演技でここまで笑えるなんて、今までジム・キャリー(特に『2人の男と1人の女』ね)しか経験したことなかったから、久々感動。

倍賞千恵子が可愛い(森田健作も意外と)。ミヤコ蝶々はやっぱりかっこ良い。つくづく、この時代の役者さんの凄さを実感した次第。

あ、昨日のことですが、無事5人目の甥っ子が誕生しました。いくらなんでも増殖し過ぎ…。

あ、マッキー泣き過ぎ。

あ、将棋長過ぎ。