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3.10

次郎長ラスト…

珍しく午前中に目が覚めて、やっとお酒が抜けた感があったので、元気に早めの回の次郎長シリーズを見に渋谷へ行く。

今回は東宝版。こないだ見たのはリメイクだから、順序が逆ですがまあお気になさらず。

一本目は『次郎長三国志 第五部殴り込み甲州路』。

78分の映画なのに、冒頭から30分位延々お祭りと酔っ払う次郎長一家の面々のやりとり。わっしょいわっしょい言い過ぎ。それだけでももっとずっと見ていたい程面白いー。すげー。

東映版の次郎長(鶴田浩二)よりも小堀明男の方が小太りでコバケン似で、かっこ良過ぎる次郎長像にやや人間味有り。そして、お蝶(若山セツ子)が可愛過ぎ。これはやばい。

終盤の殴り込みに行く旅で、さっきまでみんなで唄っていたのに、突然笛の音だけになって、一気に戦いが始まる下りがもう、ねえ。思わずにやけてしまいました。

で、にやけ面のまま『次郎長三国志 第六部旅がらす次郎長一家』。

内容もシーンもほとんどリメイク版(『甲州殴り込み』)と同じで、先はわかってるはずなのに、始まってからほぼ泣きっぱ。次郎長一家も泣き過ぎやけど、それに負けじと。それにしてもこんなに男の集団が泣いてる映画ってのも珍しいでしょうね、ってくらい、みんな泣いてました。お蝶~。

前に見たのでも泣かされた、友だちの女房がお祈りをするシーン、今回も最高やねんけど、特にその役を演じている越路吹雪がキレイでかっこよくて可愛くて…。うっとりしまくり。痺れないわけにはいかない。

あ、ちょっと気になったのですが、第五部のラストでおぬいが救出されるシーンが全くないのは(でも第六部で回想として出てくる)元々なんでしょうか、フィルムの欠落なんでしょうか。ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。多分自分で調べればすぐわかるんでしょうけど、基本他力本願なもんで。

今日も次郎長さんありがとう、と独りごちながら映画館を出ると丁度入れ違いでいらした青山真治監督にご挨拶をし、ふらっと立ち寄ったVIRONでパンを買い過ぎて途方に暮れてから帰宅。パンうまー。