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4.20

東西線に乗って

「とにかく猫猫猫…!」という噂を耳にしたので、その真偽の程を確かめに、豪雨の中近代美術館まで藤田嗣治展を見に行く。結果、確かに猫猫猫でした。満足。

いやあ、この人の絵をきちんと見たのは初めてなのだけれど、時代や居る場所によってこんなにも作風が変わる画家ってのもすごいなあとかなり驚いた。猫と戦争のギャップったらもう。悪天候の昼下がりというヒドい条件にも関わらず、会場内は大盛況で、ゆっくり見られなかった(&楽しみにしていたカフェが行列過ぎて入れなかった)のだけが心残りですが、大変面白かった。最後にはフランス人とは。

その後阿佐ヶ谷に移動して、中川信夫監督の『地獄』を見る。結果、確かに地獄でした…。満足と言えば満足……。

前半の、狂った養老院のシーンなんかで(なんで老婆が上半身裸なの?)「おお、これが地獄か!」と思ってしまった私がバカだった。後半の、これでもかってくらいの地獄巡りがなんともかんとも…。本気なんだか冗談なんだか分からない演出(多分本気。声を出して笑ってたのは私だけやったし…)と、ムダなエロさ。こんな映画が普通に公開されてる時代が羨ましくなりました。

中川監督も、藤田嗣治並に作品によって作風が違い過ぎて、未だにどれを監督っぽい作品と呼んでいいのかわからないなり。