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5.01

映画返り

なんてね。所詮映画を見ることしか能のない私は、1日で脱映画宣言を撤回。どーしても加藤泰の誘惑に勝てなくて、猛暑の中、シネマヴェーラへ行ってしまった。

で、『車夫遊侠伝 喧嘩辰』(64年)を見たんだけど、こんな映画を見ずして脱映画なんて言ってる場合じゃなかった。私のバカ。

一応コメディなんだろうけど(もちろん笑いのセンス&レベルも超高。いちいちほんまに笑える)、あらゆるシーンで号泣しまくり。特にラストシーンがすご過ぎてやられまくって、「完」の後劇場が明るくなった時後ろの席に座っていた知人にまともに顔を見せて挨拶出来ない程泣いてしまった。

若ヤクザと芸者の恋愛ドラマ、と思いきや、その2人がくっついたり離れたり、ヤクザの抗争があったり(組長ええヤツ過ぎ…)、友だちの恋愛ドラマ(河原崎長一郎泣け過ぎ…)があったり、不意にエロ過ぎるキスシーンがあったり。それらがひたすらかっこいい99分間。これ見てなかったら人生損してたな、と、自分の有言不実行さに大満足。個人的には主人公(内田良平)みたいな男、絶対イヤですけど(血気盛ん過ぎ)。

またも2本立ての1本を残し、後ろ髪を引かれまくりながらも新宿に移動して、灰野敬二&どろんこ・サミー(裸のラリーズ)のライブを聴きに行く。

灰野さんの、相変わらず痺れる演奏と声&チャーミングな風貌と、3人による予想外にロックな演奏がめちゃくちゃ良くてこれまた満足、だったのだが、ライブハウス内の、暴力的な程に冷房効き過ぎな空調により、人ごみの中で体を動かしまくっても終演までサブイボがおさまらない程芯から冷えまくる…。女体には辛かった。ので、近くの韓国料理屋で巨大チヂミなどを食べて体を温めてく。旨かった。