やっと2本立て…
いい天気だろうが祭日だろうが、加藤泰の映画を見るとそんなことはどうでもよくなるもんで、今日もせっせと渋谷シネマヴェーラへ向かう。休日やから混んでると思って30分前に着くも、整理番号は1番だった。みんな映画より大事なことがあるのね。
今日は2本立てを全うすべく、1本目に『江戸川乱歩の陰獣』。
とにかく、「え、江戸川乱歩ってこんなエロかったっけ?」ときょどってしまう程エロい。SMシーンが出てくる前から、囲碁を打つ音がなぜか鞭の音。そしてまさかのあおい輝彦の鞭打ちシーン。びっくりしたー(ラストのSMシーンには涙)。
それ以外にもやたらと生々しいセックスシーンとか、トイレの中の死体とか、狂った場面多々。音楽も全体的に狂ってた。映画を見た後、某作家(ミュージシャンか)の方が、この作品をリアルタイムで7歳の時に見たと仰ってるのを聞いてなんとなく納得…。劇中の、「パノラマ島綺談」の舞台が小説を読んだときの想像通りだったのが個人的に嬉しかった。
2本目の『杳掛時次郎 遊侠一匹』は、2年前に阿佐ヶ谷の映画館で見たんだけど、もう一度見たくて。
いやあ、やっぱり見直して良かった。はっきり覚えてるにも関わらず、いちいち涙。雪の中での再会のシーンでは号泣。人を斬った男(中村綿之助)と斬られた男の女房(池内淳子)の関係が切ないことこの上なし。『陰獣』とうってかわって、2人が手をつなぐシーンすらないけど、「悪い女です…」の一言と、口紅を塗るだけで十分。ああすごかった。お腹いっぱい。
それにしても、やっぱり渥美清ってのはすごい俳優さんですね。体の動きとか台詞の言い方とか、見てるだけで泣けてくる。
夜は、新宿に移動して大好きな女優さんのバースデーパーティーに参加。某作家(ミュージシャンか)さんのお寿司の差し入れの代償かの如くの個人攻撃に耐えつつ、楽しく酒を飲む。めでたいめでたい。