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5.10

レディーですから

庶民派ぶって水曜に新作なんか見に行った私がアホだったのか、世間のジム・ジャームッシュ人気が悪いのか、夕方の日比谷の『ブロークン・フラワーズ』は激混みだった。でも頑張って見た(頼むからもうちょっと音量大きくして~)。

感想としては、前評判は良いし予告も面白いねんけど、なんとなーく不安だったのだが悲しくも的中してしまった感じ。むむ。

いやいや、つまらないわけでは全くないし、映画的にすごいことをしているとも感じるんだけれど、もっと単純なところで盛り上がりきれなかったというか。すごいものをサラッと見せられてるのはわかる、が、サラッとの部分に個人的には今イチ魅力を感じれず。カラーだからってわけでもなかろうに。

ビル・マーレイがドン・ファンには見えなかったってことはともかく、主人公のキャラクターによって生まれる空気は完全に想像つくのに、それを繰り返されてもちょっとなあ、と。監督の初期の作品が好きなだけにおよよと思ってしまう、と思ったら、ジムさんもう53歳だったんですね。

でも、ラストに近づくにつれ『アメリカ、家族のいる風景』(ヴェンダースさん)を思い出し、めちゃくちゃイヤな予感がしたものの、それは見事に裏切られ、満足。息子探しなんて所詮はね。

大収穫はシャロン・ストーン。アップが泣ける。相変わらずクロエ・セヴィニーは可愛かった。

帰り道、駅に向かう途中で、ビックカメラにてNintendoDSライト緊急発売のアナウンスが聞こえたのでダッシュして駆けつけるも、既に長蛇の列!くやしー!!