5.24
Father and SON
雨にも負けず風にも負けず、アレクサンドル・ソクーロフ監督の『ファザー、サン』を見に渋谷へ。
予告を見た時から、相当すごい映画だろうなという予感はしていたけれど、本編を見たら、やっぱりすごかった。最初っから最後まで何とも言えない不思議な色と光の映像と、いちいち緊張感ありまくるシーンの連続。少年と少女や、少年と父親が会話する場面の切り返しのすごいことエロいこと。海も空も路面電車もなんでか全てが異様に美しく、音楽とか歪む画面とか色んなものと重なって、見ながら頭がクラクラしてしまいました。ソクーロフの映画、10代の頃は何回見ても爆睡してしまったもんなんですが、私もそろそろ良さがわかるお年頃なんでしょうか。
なんて言いながら、でも、でもね、実は84分間ノリきれなかったのです。原因は、父親役の俳優さんがスタローンに見えてしまい、出だしでちょっと躓いたのと、「なんでここまで!?」と突っ込まずにはいられない程男たちの肉体(しかもみんなやたらとええ体)アピールが激し過ぎて疲れてしまったこと…。まだまだ子どもの私には、もうちょっと爽やか感が欲しかったカナ…。
なんか阪神調子ええねえ。よかよか。