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5.27

『雪に願うこと』

みなさん、本日は植田まさし大先生のお誕生日ですよ!!!

ってことで、小学生の頃の愛読誌「まんがタイム」に思いを馳せながら新宿に根岸吉太郎監督の『雪に願うこと』を見に行く。

正直さほど期待してなかったのだけれど、これがなかなか良い映画でした。久しぶりに全く不安を感じず、落ち着いて見れた日本映画って感じ。映画の中の全て(時間の流れ方とか物語の進み方とか)に無理がなく。めちゃくちゃ地味な演出やけど退屈はしないし。ベテランな人たちの真剣なお仕事を拝見させてもらった。

ストーリーは多分、主演の伊勢谷友介の成長物語。でも、伊勢谷くんがちょっと軽過ぎ&固過ぎで、一歩間違うと今時の若者が気まぐれにLOHASに目覚めてみました的な話になってしまいそうだけれど、佐藤浩市&小泉今日子の芝居が素晴らしく、そんな風にはならず。最後まで嫌味なく爽やかでした。(伊勢谷くんはやしきたかじんを見習ってブランデーでうがいをすればもっといい役者になると思う)

そして、輓馬のでかさがまじですごい。尻尾だけで私の身長くらいあるんじゃないかと思う程の大きさ。そして美しい(朝もやのなか歩くシーン!)。馬がこんなに映画向きの動物だとは思わなかった。そして演技派。どうやって競馬に勝ったり負けたりさせたんだろう。不思議。

土曜の夕方で、ぼちぼちの客の入りだった。こんな日本映画がもっとヒットすればいいのになあと思った。