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9.09

伊藤大輔

奇跡的に間に合う時間に起きれたので、フィルムセンターの「美術監督水谷浩作品選集」に、伊藤大輔監督の『元禄美少年記』(55年)を見に行く。……が、案の定、昨晩の深酒がたたって途中若干記憶なし。ああ勿体ないことした。勿体ないお化け出るわ。

もちろん全編寝たわけじゃなく、面白い映画だってことは十分わかった。若い頃の中村賀津雄がマジ美少年だってことも十分わかった。タイトルから、主人公が美少年故に何か問題が発生するような物語を想像してたら、彼が美少年ってことは全く内容に関係なくてちょっとびっくりしたけど、そりゃタイトルにもつけたくなるわなってくらい可愛かった。

お話は忠臣蔵なんだけど、やたらと人間臭くて全然かっこよくなくて良かった。今まで見た忠臣蔵モノではかなり好きな方かも(寝たけどさ)。でも映画の作り自体はめちゃかっこよくて痺れた。討ち入りのシーンとか、最後の切腹間際の踊りからラストなんか特に。途中で姿を消した友だちの行方は気にかかりますが…。

美術監督の特集なんだからそれを意識して見ようと思ってたはずなのに、建物のセットがあまりに見事過ぎてセットに見えず、意識することさえ忘れてしまった…。次回からは必ず…。

03年に井川耕一郎さんが作った伊藤大輔に関する『(スニーク・プレビュー)』を拝見して以来、伊藤大輔監督の作品をまとめて見たいと熱望し続けてるのですが未だ実現せず、ちらほらしか見れてない。どなたかお願いします。絶対寝ないんで。