侯孝賢デー2
髪切ったぞ!脱武道の先生宣言!!
で、本日もシネマヴェーラ。見たい新作はいっぱいあるけど、やっぱり『恋恋風塵』(87年)をスクリーンで見れる機会は逃すわけにはいかず!が、また上映直前にデジタルβカム上映と知って1人静かにショックを受ける。
でも、やっぱり見て良かった。18歳の頃ビデオで一応見てたけど、ほんまに色々忘れまくってる自分にびっくり(主人公の男の子、こんないい顔だったのか)。冒頭の「映画だ」から最後の山までうっすら涙を浮かべっぱなしの110分。隣りに座ってたスーツ姿のおじさま(推定50代)も、終盤声をあげて号泣してらっしゃいました。こんな静か過ぎる恋物語で老若男女を感動させる侯マジック。
で、こんなもん見てしまったら1本だけで済ますわけにはいかぬ、と、予定外の2本立てで『童年往時 時の流れ』(85年)を見る。
これまた、確かに時の流れとしか言いようのない、田舎に住む1人の男の子の子ども時代と青年時代を静かに追った物語なんだけど、とんでもなく面白く。色んな理由で家から人が減っていく。高校生になった青年は喧嘩やら風俗やら覚えていく。本当にそれだけなんだけど、ラストには嗚咽。おばあちゃん子の私にあれはやばかった…。色んな意味ですごい映画。
侯孝賢の映画見てると、意味のわからない音のかぶせ方にいつもドキドキする。
と、こんな素晴らしい映画を見せて頂いて文句言うわけじゃないんですがね。シネマヴェーラさん、喫煙所がないんですよ。だから、タバコ吸いたくなったら一旦外に出て携帯灰皿持ちながらプカプカするんですけど、立地が立地(渋谷ホテル街の入り口)なだけに、何かを勘違いしたきもいおっさんたちが笑顔で近づいてくるのが大変不愉快なのですよ。愛煙家乙女映画オタクのために喫煙所を設けたらどうかなー、なんて思ったりしただけです。