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10.10

『LADY IN THE WATER 』

池袋近辺でちょこちょこ用事を済ませた後、丁度時間が良かったのでM.ナイト・シャマラン監督の『レディ・イン・ザ・ウォーター』を。とにかく周りで評判のいいこの作品、どんなもんか見てやろうと。

ひとつの建物(マンション)の中で、「水の精」をめぐる物語があまりにもトントン拍子に進んでいくもんやから(えらい都合いいなあと突っ込みたくなるところもあったけれど)、ついなんの疑問も持たずに2時間近くあっさり見てしまったが、ラストカット(かっこいい)終了5秒後くらいに事態の大きさに気付いて驚愕する。決して『シックス・センス』のようなドンデン返しとかじゃなく、よく考えれば(考えなくても)最初から最後までそのことを伝えるためだけの映画なのだけれど…。

こういうのネタバレっていうのかこの作品に関しては本当によくわからないのだけれど、この映画は「世界は絶対正しい方向に進んでいく」と疑う余地もなく断言している。めちゃくちゃ現実的に誠実に。現代のアメリカで(しかもマンションの中しか映さないという方法で)こんなものを作るシャマランは確かに本気だ。すごいことするもんだ。「面白い映画!」と褒め讃えるのとはまた違う、こんな映画を作る人がいるんだ!という喜び。

冒頭の強引なピントのあわせ方とか、中盤の微妙な人物の写し方とか、なんかおかしなコトするなあと思ってたらカメラマンがクリストファー・ドイルだった。ちょっと意外。監督は、相変わらず目立ちたがり屋でちょっと笑えた。

中日が優勝なんかしてもどこもセールにならないじゃーん。つまんなーい。