『虹の女神』
以前にも一度書いたけれど、熊澤尚人監督『虹の女神 Rainbow song』にエキストラとして参加した、が、全く映ってはないらしい。
まあそんなことはどうでもよく、熊澤監督の作品は見たことがないのでどんな感じなのかしらんとチェキりに行く。プロデュースの岩井俊二は、あまり得意ではない(露出の仕方が好きじゃない…)。
学生時代から仲の良い自主映画仲間だった男女(市原隼人&上野樹里)がお互い就職して色々あったりなかったりな恋愛ドラマ。時々やたらと映画製作に関する表現が細かくてなんかおかしいこと以外は「ああ、桜井亜美」的なお話。
演出的にも突飛なことをするわけでもなく、意外と(?)まっすぐな映画なことに好感を持つ。が、いかんせん長過ぎる。この物語で112分はいらなかった(ラストの8ミリ作品を全部見せるとか、理由が分かんない)。最近こういう日本映画が多いなあ。
主演の2人、ちゃんと芝居してるの初めて見たけど、よく考えると全く好感の持てないキャラクターを上手い具合に演じてて良かった。上野樹里の姿勢の悪さとか全身からみなぎる野暮ったさとか、狙ってやってるとしたらすごい女優かも。市原隼人の軽さもお見事。
出番が多いわけではないけれど、相田翔子には驚く。笑顔が悲しくて泣ける。そして蒼井優。相変わらず可愛いし、見てて「実はとんでもなく頭の良い人なんじゃないか」と思わされた。自分のやるべきことを色んな意味で冷静にわかってそうと言うか。
それで、あの、超個人的且つ細かいことなんですけど、私はエンドロールの最後で「監督 ◯◯(←監督名)」を止める人があまり好きでないのと同様、映画の冒頭に「a ◯◯(もちローマ字)film」と出すのも苦手かも、と気付く。
夜、BSでCoccoのライブを少し見る。トーク時のハラハラ感は相変わらずだけど、すごくいいステージだっただけに、彼女以外のメンバーが全員男性なことがなんだか悔やまれた。