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11.16

『ワールド・トレード・センター』

藤原紀香よ、本当に、本当に陣内智則でいいのか?と、抱かずにはいられない老婆心を携え、オリバー・ストーン監督『ワールド・トレード・センター』を見に行く。監督にも内容にも興味ゼロ、いや、むしろマイナスやけどタイミングが丁度良かったもんで。

情けな顔のニコラス・ケイジ(老けたなー)が英雄扱いされるような内容やったら嫌だなあと観賞前から勝手にブルーになっていたのだが、そんな想像はかなりあっさり裏切られ。ただ、なんの事情も知らない警察官が勝手にWTCに入って勝手に埋もれて、その後2時間以上ただ埋もれっ放し、という、物語があるようでないような(多分ないな)変な映画だった。いくら実話を基にしてるとは言え、こんな作品が成立するのは観客が全員あのことを知っているという前提に作られてるんだなと思うとなんだか悲しくなるもんで、ケイジの顔に不覚にも泣いた。まさかマリファナ中毒歌舞伎町大好きオヤジに泣かされるなんて。

途中で突然出てくる海兵のおっさんのキャラが面白くて笑ってたら実在の人物と知ってびっくりした。久しぶりに見たマギー・ギレンホールが可愛くて良かった。

まあ、この映画を見て改めて9・11について考えるなんてことをする気にはならなかったが、けなす気満々だった気持ちはくじかれた感じ。いいことなのか悪いことなのか微妙。でもまあなんでも見てみるもんですね。