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12.05

『雨月物語』

寝ても覚めても腹痛腹痛。生理痛ナメてた。

起きたら治るやろくらいに思ってたけど、まず痛くて眠れず。なんとか朝を迎えたものの、昼頃には体小刻みに震えだすわ意識朦朧としだすわでさすがにこれはやばいと身の危険を感じ、裏ワザを使って強力な痛み止めを入手。飲んだらすぐ落ち着いた。西洋医学万歳。

そんな病み上がり(?)な体でフィルムセンターに向かう健気な私。溝口健二監督『雨月物語』(53年)、以前にどっかの劇場で見てるけど、青山真治の「雨月物語」を読んだら久しぶりに見直したくなったので珍しく再見。劇場、えらい混んでるうえになんだかキャピキャピした若い男女が多い。いくらヴェネチア受賞作とは言えものすごい悲惨な話ってみんな知ってるのかしらんと老婆心。

久しぶりに見て、京マチコが記憶よりも幼くてちょっとびっくりした。幽霊(足もあるし触れるけど)なのにぷくぷくしててそれが逆に怖くてエロい。ってか全体的に前見たときよりエロい。私の想像力が汚れたのか?

男が金と名声を求めて好き勝手戦争した結果女はみんな幽霊になりました、と身も蓋もない物語は相変わらず身も蓋もなく、最後に出てくる子どもも生きてる設定とは言え死体にしか見えなかったり、なんとかハッピーエンドにまとめてる田中絹代のナレーションも白々しくしか聞こえなかったり、面白かった。ほんと見てる間に他のこととか余計なことを考える暇を与えてくれない濃過ぎる96分なのでした。満腹。