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1.16

悪夢深作

ちょっとした事情がありまして、久しぶりに塚本晋也監督の映画『悪夢探偵』なんて見に行ってきました。

これが、うーむ、映画リハビリ中の身には、やたら激しく揺れ動く映像とノイジーな音楽に異常に体力を消耗してしまい、疲れた。そんななのに人物達のセリフがいちいち説明的で、そのバランスの悪さに乗り切れず。ヤル気のない探偵ってキャラクターは面白いと思ったけど最終的な犯人が怪物なのか人間なのかよくわからん、と思ってたら今チラシを見ると第一弾って書いてあって、シリーズ化するってことは『デスノート』的なノリ(漫画風というか)の映画と捉えればいいのかと理解すると、『デスノート』の勝ち。さすがに陰惨な死体とか塚本晋也の独り舞台は凄かったけどさ。でもこれなら映画以外のものでも良くね?みたいな。

久しぶりに見た松田龍平がかっこよくなってて驚く。髪型がかわいかったので真似したい。hitomiさん、スタイルが良いのはじゅーーぶん分かった。演技が下手なのも分かった。でもね、映画に出るにはそんなことよりね、お肌をもうちょっとね…。あれをあんなにアップの連続で責める監督とキャメラマンはあまりにも罪深い。

と、07年の邦画初めが調子良くない感じだったので気を取り直してシネマヴェーラさんの丹波哲郎特集に行き『白昼の無頼漢』(61年)を見る。深作欣二監督の初長編だそうな。

見てみてびっくり、若い頃の丹波哲郎かっこいー。妙に英語が堪能なのもかっこいー。普通にうっとり眺めてしまった。

作品も、82分の間に日本人朝鮮人白人黒人混血が入り乱れ、ロマンス有り裏切り有り強盗有り撃ち合い有り人種差別のブラックユーモア有り純愛有りダイナマイトの爆発有りで休む暇なく楽しめた映画でした。しかもラストカットの予想外さが凄い。やられた。こんな初期の深作監督作品を見たのは初めてだったけど、機会があるならもっと見てみたいなあ。

祝、森上亜希子全豪オープン一回戦突破!