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1.18

「哀しい予感」

数日前に塚本晋也監督の映画を見た事情とは、実は、塚本監督が演出する舞台を見に行くためのちょっとした準備体操だったのだ。演劇にも塚本監督にも吉本ばななの原作にも大した興味があるわけじゃないけど、主演の加瀬亮&市川実日子がどーしても見たくて。なので今日、久しぶりに下北沢に足を運んで「哀しい予感」観賞してきました。

いやー、ほんと加瀬亮の存在に感謝。生まれてきてくれて有り難う。加瀬さんのご両親に感謝申し上げたい。まじで。

お芝居のこと、詳しく知ってるわけでも考えたことあるわけでもないけど、この舞台が演劇じゃないってことくらいはわかるぞ。見る前友人に「絶対学芸会なはず」と忠告されて、まさかと思ってたけど彼は正しかった。

なんていうか、原作読んでないけど、ただ役者を立たせて小説の文章一語一句そのまま読ませてるような舞台で、そんなことしてたらそりゃ3時間(キツかった…)にもなるわなって感じで。しかも映画の塚本テイストとは驚く程かけ離れた少女(悪)趣味なノリで。何なんでしょうこれは。誰が何を表現したくて成立してる舞台なのか一切理解できなかった(えらい豪華にちゃんと作られたセットには感心したけど)。

そんな「もう勘弁してよ~」とぐったりしてた時、加瀬亮が姉に自分の気持ちを吐露する独白のシーンで一瞬だけ目が覚めて、なんの脈略もなく突然泣きそうになった。改めて凄い力を持ってる役者さんだなとすっごい感動した。市川実日子が可哀相になるくらいの顔の小ささにも感動した(実日子ちゃんの肌の白さと目の大きさにも興奮したけど)。この役が加瀬さんじゃなかったら途中で席立ってたかもくらいの、そんな演劇鑑賞でした。とほほ。

中学生の頃から想い続けてる田口トモロヲさんとロビーで遭遇出来た。すっげー嬉しかった。

森上さん残念~。でも二回戦にしては相手が悪かった。次回に期待。