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1.23

『鴛鴦歌合戦』

全豪オープンテニスに夢中になり過ぎて、昼間外出するタイミングを逃す。太り過ぎ&ピアスでか過ぎのセレナ、絶対負けると思ってたのにやっぱり強いですねー。相手のイスラエルの方(名前忘れた…)も兵役中(注・女性)とは思えない内容のプレーでしたが。まったく、放送時間延長とか罪ですよWOWOWさん。嬉しいけど。

夕方になってやっと今年初のフィルムセンター、「歌謡・ミュージカル映画名作選」にマキノ正博監督『鴛鴦歌合戦』(39年)を見に行く。お客さんの多さにちとビビる。

事前に放送があったフィルム状態の悪さを懸念するも、始まって数カット目のディック・ミネによる「ぼくは殿様~♪」という陽気な歌声に心は奪われ(バカ殿キャラも最高)、その後も幸せなオペレッタ劇にひたすら心躍る。ちょんまげ姿で唄う唄う。片岡千恵蔵の、よく考えるとただの女好きじゃね?と思えるキャラクターも素敵な音楽にのってしまうとなんだか許せて。やっぱり見て気持ちよくなる映画ってのはほんと最高ですね。生きてて良かったとすら思う。これが一週間で撮影された作品って言うんだからほんと昔の人のやることって尋常じゃない。他の映画ではあまり得意でなかった志村喬がかわいくて渋くて泣けて、歌声も良くて、今更惚れてしまった。志村喬が作ってる傘のデザインもいちいちお洒落で可愛くて感動した。

見終わった後は勿論一緒に行った友人と劇中歌を歌い上げながらビールを飲んでしまう。そんな映画。