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2.01

シュミット日2

ここ数年、スクリーンで見た過ぎる映画ベスト10に入りっ放しだったダニエル・シュミット監督の『ラ・パロマ』(74年)をついに見れる日がやってきた!!天気の良い平日の午後、御茶の水の風変わりなビルの一角で27歳の女が喜びのあまり小躍りしていたのです、実は。アテネフランセ万歳。

ウキウキ気分でいざ観賞。で、撃沈。こ、こんな自由が映画に許されていいのか、ときょどってしまう程自由。なんでも有り。ぶっ飛び過ぎ。いやあ待った甲斐がありましたと思える衝撃と感動。

謎のパーティー(パーティー好きですね、シュミットさんて)で始まった映画は、突然人が死んだり唄ったり。そのまま青年と歌姫の恋愛映画に落ち着くかと思いきや次から次からおかしなことに。ラストには「なんじゃそりゃ!」と声を上げて突っ込みたくなったけど、面白かったので全然よろしい。とにかく、変な映画。今になってこんな映画体験が出来るとは、感無量。主演の女性がほんと美しい。

2本目に『カンヌ映画通り』(81年)。81年のカンヌ映画祭を巡る疑似ドキュメンタリーで、TV向けに撮られたものらしいけど、でもなんか変。基本的にムダに不穏。それが面白いんだけど。途中で現れるおばさんのダンスにぐっとくる。そして、今後はコネもなく映画祭に行ったりするのはよそうと現実的な教訓も得た。

こんな映画監督とゴダールさん、そしてフェデラーやヒンギスのようなテニス選手を輩出する国スイス。もしかして相当すごい場所?

友人に強力に勧められたので今更「大奥」漫画版をちょっと読んでみようかなと軽い気持ちで本屋に入るも完売の嵐。5件目にしてやっと手に入れる。最後の方は殆ど意地。こんな売れてるなんて知らんかったがな。