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2.02

『エレクション』

昨年から見るのを楽しみにしていたのに気がつけば公開終了間近になってたジョニー・トー監督の『エレクション』に駆け込む。

同じアジアなのになんでこうも違うかなってくらいいちいちマフィアの事務所やら拘置所やらがかっこよくて、全然二枚目じゃない主演俳優たちも渋くて素敵。なんか日本じゃこうは行かない気がする。なんでやろ。

伝統ある香港マフィアの会長選挙をめぐる男たちの戦いの物語。マッチョと言えばそうだけど、お互いを「兄弟」だの「契父」だのと呼び合う関係は、まあ歴史があるんだろうけどなんだか微笑ましくて許せた。香港マフィアの色々な流儀が知れて面白かったし。

ひっきりなしに扉が開いたり閉じたりせわしない画面に対し、映画自体はひとつの組織をめぐってぐるぐる同じところを回ってるだけで、どこかでぶっ飛んでくれないのかなと感じながら見てたら、そういえばこれには2があるのだと思い出す。そう考えると今回の作品全体が2への伏線みたく思えて、このまま続けてそっちも見たいなあとわくわく想像してたら、本作の客入りの悪さから2の公開が危ぶまれていると言う悲しい噂を耳にする。頼むから公開して下さい…。

それにしても、こんなに登場人物の多いアジア映画って西洋人には難解極まりないでしょうねー。私でも途中で混乱したのに。

夜は、中学生の頃から私のことを知っている年上男性という、あらゆる意味で恐ろし過ぎる友人との新年会。くわばらくわばら。