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2.15

『恋人たちの失われた革命』

これまたぼーっとしてる間に今週いっぱいで上映終了になってたフィリップ・ガレル監督『恋人たちの失われた革命』を急いで見に行く。182分と長めなので気合いを入れて。

始まってまず、モノクロ画面の黒の濃さに驚く。ということは白がめちゃくちゃ白いんだけど。夜の街の街灯や、主演のルイくん(監督の息子)の彫りの深い顔が本当に美しい。

68年の五月革命で戦った若者たちがその後夢や理想を語りつつクスリにハマって破滅していく、特に目新しいストーリーなわけでも、映画自体も特別変わったことをしてるわけでもないのに、3時間以上ほんと退屈せず画面を凝視し続けられたすごい映画だった。見ながらなんとなく思い出したのは『夜よ、こんにちは』と『私は20歳』。

閉じこもってんだか閉じ込められてんだかよくわからないハタチの頃、現実はこんなに美形揃いではないけれど、ダンスとセックスがどうにかしてくれるわけでもなく。苦悩が見てて痛かったです。

映画に感動して久しぶりにパンフレットを購入してみたりしたのに、泥酔した挙げ句帰宅時には手元になかった。ショック過ぎます。